*第二話*

4/8
前へ
/70ページ
次へ
ランチを済ませ特にすることも無いので本でも借りようと部屋を出たところで従者に引き止められた。 「スオン様、お客様が見えております。客室にお通ししましたので早めにいらして下さい。」 「客?こんな日に、誰かしら。」 どの国でもそうだが、運命の日に訪ねて来るものなど普通は居ない、ましてやその当の本人を訪ねて来るなど常識が無いにも程がある。そんな常識外れの行動をとるような知り合いがいた覚えもないと思ったものの、従者の出した名前で納得がいった。 「道化師様でございます」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加