第一問

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突然興奮し出した俺の横で鳳先輩が戸惑っている。 ごめんなさい、今は萌え萌えMAXなんです!! 「俺、入りたいです!!生徒会執行部!!是非お願いします!!」 こんな美味しい話を逃してたまるか!! きっと執行部は萌えの宝庫!! 俺の癒しになるに違いない! ここ3年分くらいの気合いを込めて、俺は鳳先輩にお願いした。 「ああ。そう言うてくれると嬉しいわ。今人手も足らんし。これからよろしゅうな!」 「はい!」 俺は鳳先輩と熱く握手を交わした。 そんな声が聞こえたのか、前で歩きながら話していた竜達が振り返った。 「お、律も執行部入るのか?おれも一緒だぜ!」 「俺も執行部だから、よろしくな。さっそく新入生が入ってくれるとは、幸先良いなー」 竜も綜其先輩も執行部なのか!? これはますます期待出来る…。 萌え過ぎて爆発しないように気をつけよう。 「ほな、晩飯は執行部のメンバー呼び出すか?顔合わせにもちょうどええやろ」 そう言いながら、鳳先輩は携帯でメールを打ち出した。 招集をかけるのか! つまり猫目な相方も見れると言うことですね!分かります!! 1人異様なテンションの俺。 気にするな、オタクの性だ。 「律の笑顔、はじめて見た!すげぇ良いじゃん。もっと笑えよ」 浮かれてる俺に向かって竜がそんな事を言う。 ん?俺、笑ってないの? いつでも笑顔のつもりなんだけど。 「俺、けっこう笑ってない…?」 「え、いつも無表情じゃん。今日1日ずっと表情筋動いてなかったぜ?」 ………マジで? 俺ってそんなに顔に出てなかったの?? 「…俺、普通に笑ってるつもりだったんだけど」 「え…」 2人の間に流れる微妙な空気。 そう言えば、綜其先輩にもボーッとしてるとか言ってたんだっけ? 俺、割とテンション高くてバリバリ顔がにやけたりしてると思ってたんだけど。 これいかに。 「ま、まぁ、顔に出てなくても、笑ってくれてたなら良いぜ!俺ずっと勝手にダチ宣言して怒ってないか不安だったから!」 そんな風に思ってたのか!? むしろめちゃくちゃ嬉しかったのに…。 俺、表情筋、鍛えようかな…。
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