第一問

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分かり易すぎる反応をする竜。 君はそのままで居てくれ。 「前から綜其先輩が幼馴染みが来るって浮かれて騒いでたからね」 「それ、本当か?」 鋭貴の言葉に身を乗り出す竜。 これはもしかして…。 「マジだよ。ね、黒」 「ああ、綜其先輩の周りの連中は大体の奴らが知ってると思うぞ」 「そ、そっか…」 竜は2人の言葉に嬉しそうに照れた。 そして俺は確信した。 その綜其先輩とやらとは既に相思相愛ではないか!! 何たる幸福!!これを喜ばない腐男子がどこにいよう!! 「良かったな、竜」 「あ、おう…。あ、ありがとな」 デレ度MAXな竜君頂きましたー! 神よ、感謝します。 と、そんな平和な空気の中、チャイムの音が鳴り響いた。 1限目の終わりの合図のようだ。 それと同時に、先程去って行った担任が廊下から顔を出す。 「今日はこれで終わりなー。勝手に帰れよー」 それだけ行って、担任はまた去って行った。 流石にやる気なさ過ぎじゃね? いいの?それっていいの?? 「よし、んじゃ早目の学食行きますかー」 鋭貴の合図で、みんなで学食に向かった。 正確には、俺と竜は後を追って行っただけだが。 学食に入ると、これぞまさに王道って感じの空間が広がっていた。 いくつもある円卓。真っ白く綺麗なテーブルクロス。円卓の真ん中には、小さな花瓶に入ったブーケ達。多少少女趣味ではあるが、どこの三ツ星レストラン?と言いたくなる感じだった。 鋭貴は慣れたように一際オシャレな窓側のテラス席へと向かった。 「今日は天気も良いし、ここにしよ」 もちろん誰にも異論はなかった。 ウェイターらしき人が、メニューを持って来てくれる。 タッチパネル式とかじゃないのか! 「僕は紅茶。アールグレイで」 「俺は本日のオススメ洋食コース」 鋭貴と黒はメニューも見ずにそう応えた。 ちょ、待ってよ。まだメニュー見終わってもないよ。 「なぁ、スープカレーってある?」 「ございますよ。春野菜とチキンのスープカレーと、イベリコ豚の角煮のスープカレーがございますが、いかがいたしますか?」 「んー、イベリコ豚で。スープは辛めでよろしく」 「かしこまりました」
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