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東京目黒区のとある高級ホテルの一室で、ベランダに出て夜景を見る。
面白味のない見馴れた無機質な景色の中で、壁にもたれ掛かり、夜風に当たりながら外をみる。
不意に、肩に手を置かれるが驚くことはなく一々振り向くこともない。
「そんな格好じゃ、湯冷めするだろ灯紅。」
シャワーを浴びたのだろう。
ベランダで、夜景を見ていた女はバスローブ姿だった。
その言葉に僅かに反応して、顔を少し横に向ける。
「そんなのどうだって良いじゃない。」
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