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好きだよって泣いて、嫌いだよって笑って。
何もできない自分が悔しくて、殴っていたのは自分自身。
好きだよって笑って、嫌いだよって泣いて。
いつも何でもできたあなたがその手を使うのは、私の頭を撫でる時。
拳を開いたとき、一番に使うやり方。
それはきっと、あなたの涙を拭うということ。
怖くていいんだよ、結局皆怖いもの知らずなわけじゃないんだから。
どんなに強い人だって泣くんだから、いいんだよビビってチビって。
だから、固く閉ざした拳を開いたって問題ない。
誰もが怖がりながら生きてるんだから、アウェーにはならない。
「もういいかい?」
そろそろ私も開こうか。
「もういいよ」
あなたに後押ししてほしくて。
この人がいるなら、どんなに怖くても乗り越えられる。
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