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いつか記憶は消える。
いつか私達は死ぬ。
それでもなんでか、楽しい思い出を作ったり、美味しい物を食べたり、人との関わりを大事にしたり、とにかく生きることに夢中になってる。
なんでかな、意味ないじゃんって。
すぐに色褪せて消えてしまう日常が愛おしくて。
今日も知らない間に白を生産中。
いつか気づくよ、消えてしまった記憶のことに。
そうやって何となく生きてんのよ、死ぬまでそうやってる。
結局死ぬのになんでそう生きるか?
そんな残り少ない時間が大好きだからだろう。
恋愛感情は一種の強迫性神経症だと言ったヘレン。
なら、この感情も強迫性神経症なの?
たしかに私は強迫性神経症だけど。
いつかこの病名でさえも忘れてしまうのだろう。
下手したら自分の名前でさえも忘れてしまう時間に足を進めているというのに、進む意味は?
好奇心だ。
人は好奇心に勝てない。
そうやってまた白を生産。
私は今日も白をいっぱい作ったよ。
悲しくて悲しくて、青も作っていたかもしれない。
けど、そうやって悲しめるほど愛おしい記憶だったんだなって、そうやって思い出せる。
その温かさをいつも感じてる。
なら、今日が白になってしまってもいいかもしれないねって。
泣くのすら面倒になった頃には、笑って道を突っ走ってる自分がいた。
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