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思わず尻餅をついてしまい、外国人の歩んでいた方へと視線を向けた。 直ぐ傍に外国人の姿は無く、後ろを見ると外国人が勢い良く走って行く。 「あ!」 手には私の鞄を持って。 徐々に遠ざかって行く。 「ど、泥棒!誰か!」 漸く事の重大さに気付くと勢い良く立ち上がり、外国人を追い掛ける。 周りには人一人としておらず、叫んだ所で誰も助けてはくれない。 頭が真っ白になりそうな中、全力疾走で外国人の後を追った。
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