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「居そうにないな」 「もういいよ、本当に。探してくれて有難う」 「無一文になった今、俺の提案をのむ以外なくなったな」 「…それは嫌」 「飢え死にしたいのかお前」 「…それはそれで困る」 「なら諦めろ」 「嫌なものは嫌」 「お前がなんと言おうと連れて行く。だがその前に警察行くぞ。被害届けを出さないとな」 男は警察に向かうのか、車を再び走らせた。 何だか胸にぽっかりと穴が空いた感じ。 何もかもが、どうでもよくなって来た。
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