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ふと目を覚ますと、俺は薄暗い部屋に寝ていた。軽い頭痛と共に起き上がると、見たことも無い部屋だった。
「何処だここは?」
周りを見渡せば出口の無い石造りの部屋に閉じ込められていた。少し焦りながら視線を彷徨わせると、部屋の真ん中に白いテーブルがある。その上に金色の台座に乗った赤い拳大の宝石が乗っていた。
「何だ?これ?」
恐々しながらそっと指先でそれに触ると、突然先程とは比べものにならない激しい頭痛と共に、脳内に声が響いた
『プログラム起動、インストール開始、ダンジョンマスターとシンクロ開始ーーー
…10%…17%…28%………』
「ぐっ!うぅぅ!」
頭が割れそうな痛みに蹲りながら徐々に上がっていくカウント
「89%…98%…100%
シンクロ完了ーーー」
脳内のカウントが100%になった途端、あれだけ酷かった頭痛が僅かな余韻を残して消える
「はぁっ、はぁっ…。何だったんだ?ダンジョンマスター?これはコア…か?」
シンクロが完了したからか、目の前にある宝石…ダンジョンコアや、今いる場所がダンジョンである事、これからダンジョンを作ってダンジョンコアを盗みにくる者たちを撃破しなければならないことがわかった。
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