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あの時はただ、
夕焼けがみたくて
それだけで全力疾走して
階段も飛んで砂利も蹴って
息を切らして 走って
汗も拭わず 走って
人の目も気にせず 走って
夕焼けを見たとき僕は
なんでかわからず泣いたんだ
僕は変わった
街の風景も、少し変わった
でも、夕焼けは変わらない
がむしゃらに生きたあの頃が
楽しいことに貪欲だったあの頃が
あの頃には戻れない
でも
今は
そんな自分もいたなと笑えたら
それで充分だと思うんだ
もしあの頃の自分に会えたら
おかえりっていえるように
今日も生きる
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