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久しぶりの一歩に恐怖した
知らないことが怖くて
伸ばした足も不安定で
その中で僕は光を見た
酷く暑く、叶わぬ夢に似ている
その光に僕は目を細め
そのまま目を閉じてしまった
赤い闇の中
悲しい青が混じってほんのり影ができた
目を開けていれば見えたはずの風景が
目を開けていれば歩けたはずの道筋が
影が濃くなって消えてしまった
目を開ける勇気を
ぼくは何をしたかったのか
目を開ける勇気を
ぼくは何を見たかったのか
ぼくは僕でありたいがために
現実は甘くないけど
世間は厳しいけれど
いつか僕でいられるように
めをあけよう
暖かい光が目に触れて
僕は少し泣いた
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