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そこで朱莉の意識は途絶えたが、その刹那誰かにがっしりと抱き抱えられたのを感じ取っていた。
『時代錯誤オンナ?』
朱莉の頭の中にそんな単語が飛び込んできた。
意識のない朱莉の身体はゆらゆらしてて、まるで揺りかごにでも居るような安心感を彼女に与えていた。
そこはとても温かくて、とうの昔に朱莉が忘れてしまった場所と痛みを思い起こす。
朱莉の瞳からひと筋の涙が流れ落ちた。
だめだ…、だ…めだ今度こそ、朱莉は自らの意志を持って、完全に周りから意識を遮断してしまった。
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