2人が本棚に入れています
本棚に追加
……知ってる…
私、この感じ知ってる!
でも……やっぱり思い出せない………
「……やっぱり、駄目みたいだねぇ~」
「春乃の音色で思い出すと思ったになぁ」
「秋…焦らず、ゆっくり……だよ」
…………………んっ!?
今、何か声が聞こえたんだけど…
……気の、せいかな?
香衣は周りをキョロキョロと警戒しながら見渡したが、やはりどこにも人の姿は見えない
不安になり、手にしていた一和に貰ったスケッチブックを強く握り締めた
そして香衣は思いきって聞いてみることにした
〈……誰?〉
スケッチブックに書いたは良いが、相手に見えているのかが不安だ
しかも、どこに居るのかも知らないのでどうすればいいのか全く分からない
「……ああ、そうか。まだ自己紹介をしてなかった」
「て言ってもまだ香衣は私達が見えないから、したところで分かんないと思うよ?」
「でもまぁ、一応自己紹介しても罰は当たらないんじゃない?」
「…だな。じゃあまずは俺様からだ!俺様は夏喜、夏の神だ」
…………なんだか、勝手に話が進められてるような?
香衣はそう思うのにどう切り出したらいいのかタイミングが分からず、ただジッと彼らの話を聞いていた
「次は僕の番だねぇ。僕は春乃って言って、春の神様だよ」
「……俺は秋、秋の神様だから宜しく」
最初のコメントを投稿しよう!