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大丈夫。私は大丈夫なんだから
香衣は自分にそう言い聞かせた
するとタイミング良くチャイムがなる
それと同時にクラスの担任が教室に入り、朝のHRが始まった
「──では、朝のHRはこれで終わります」
「起立、礼!」
委員長が声をかけると、クラスが一気に騒がしくなった
今日もまた、今までと変わらない普通の学校生活をおくる………ハズだった
……カエ…カエ…………モウスグダヨ…
モウスグデ……アエル……
モウスグデ……ムカエニ…
ムカエニ……イクカラ……!!
───っ!?
……何、今の…………夢?
香衣は周りを見渡す
しかし屋上に居るのは香衣一人
誰も、居ない………
うんん、居ないのが当たり前なんだ
昼休みになって屋上でご飯を食べていた香衣だが、その後の睡魔に負けてしまい香衣は眠っていた
……夢……にしては、ハッキリとしすぎているし……思い出すだけでゾワゾワと鳥肌がたつ
香衣は震える手や肩をなだめるように、しばらくの間震える手や肩を強くさすった
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