第1章 夏の始まり 楓夏

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麻里とは三年生になってから初めてクラスが一緒になった。 でも四月の間は、苗字の頭文字が‘‘い’’の麻里と‘‘す’’の私は席も離れていてほとんど会話をすることもなかった。 ようやく友達になれたのは五月、きっかけは席替えで前後の席になったことだった。 私がコンビニで買ってきた普通のやつよりも何十円か高いシュークリームを食べていた時に話しかけられた。 「あっ……そのシュークリーム私も好き」 それからすぐに麻里と私は打ち解けて仲良くなっていった。 抜群に運動神経が良くてバスケ部では二年生の頃からレギュラーだった、缶コーヒーは微糖のやつしか飲めない、実は頭につむじが二つある。 麻里と友達になってたくさんのことを知れた。
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