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今新幹線に乗ったとして…
時刻表をスマホで調べながらエレベーターに乗り込む。
この時間は渋滞の時間が読めないからと電車に乗る。
久しぶりの電車。
こんな混雑の中に大事な体の麻美を乗せられない。
帰りはタクシーで帰ろう。
絶対に会える。
絶対につれて帰ると思ってた。
この時は…
だけど、会えなかった
麻美を見つけることができなかったんだ…
改札で待ってようと思った。
うちの方に帰るのならこっちの降り場に降りてくると…
でももしかしたら長旅で疲れてタクシーに乗るんじゃないかとか、
こっちに降りないんじゃないかとか。
いろいろ考えてウロウロしてしまったからなのか。
麻美!
大声で叫んでみる。
近くを歩く人が振り向きながら通り過ぎていくだけ。
返事など…ない。
帰るところもないのにここでどうやって暮らしてるんだ…
心配が増幅して、
立っていられなくなる。
結局何時間待っても麻美を見つけられなかったんだ…
この時間、
駅で人を見つけるのは、
砂浜でコンタクトレンズを探すようなものだろう…
それでもそっちの方がマシかもしれない。
どこかに行ってしまわないのだから…
やっぱりこの近くには居てくれるんだ。
それだけが救い
捜していればきっと会える日が来ると…
希望だけは無くさないで置こうと決めた
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