第1章

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*** 「お待たせして」 俺の前に座った由里亜ちゃんはちょっと疲れた顔をしてた。 朝…何時頃だったか眠ってるときにメッセージが入って、 寝ぼけ眼でそれを確認すると、 【今日会えます? 麻美ちゃんのことで話があります。 お昼過ぎなら大丈夫なんですが】 何度も確認するが、麻美という字に間違いはなかった。 【大丈夫です。 じゃあ13時にいつもの店で】 すっかり目が覚めて、 シャワーを浴びる。 髭を含めて眉などを整えながら、 鏡を睨む。 麻美…見つかったのか? 連絡があったとか、見かけたとか。 そのくらいの類の話だと思った。 それでも何もわからないでただ、心配してるより、ずっといい。 それに一緒に心配してくれてる彼女の存在が、 暗い闇の中でもがき苦しむ俺にとっては、 一筋の光でもあったんだ… 「いいえ?今来たところです。 ちょうど時間ですし」 チェーン店のコーヒーショップ。 窓際の席だからか、 俺の目の前に明かりが射して、 そこに彼女が座った…
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