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一輝は、高校3年になった。
祐一や晃は、高校2年である。
一輝たちは、普通自動車免許を取得した。
祐一は、車の頭金の為にRZ250を売り、早々とSAのRX7ターボを買った。
聡も、しばらくは兄のシティーターボを借りていたが、CRXを買った。
しかし、一輝と晃は、まだ自分の車が無かった。
一輝は、親のコロナを借りて乗る日々で晃も同様に親のローレルを借りる日々だった。
そんな、一輝と晃は、日々、自分の車のイメージを膨らませていた。
一輝は、学校帰りに、良く晃の家に来ていた。
学校帰りと言っても定時制高校なので時間は22時ぐらいである。
一輝と晃は、車雑誌を見ながら、色々と語り合っていた。
「晃は、やはりZにするのか?」
「130Zに決めてるんだ!
31Zには手が出ないよ。
一輝くんは、決めたの?」
「Zかぁ~、でもL型だぜ?今のローレルでエンジンのパワー不足も知ってるだろ?」
「L型だってチューンしたら、速いんだぜ!
それにターボも、あるじゃん!
そうだ!一輝くんはジャパンターボ買いなよ!」
「スカGか、、、ダメだよ!」
「ジャパンターボの何処がダメなのさ!」
「ジャパンがダメなんじゃないよ!L型じゃ、祐一のセブンには勝てないぜ!」
「一輝くん、マジに祐一のセブンに勝つつもり?」
「パワーじゃ、セブンには勝てないだろうが、峠なら互角に張り合える車が欲しいんだよ!
で、思ったんだがランタボって速いのか?ほら、スタンドの店長が乗ってるんだよ、店長って昔は、かなりの走り屋みたいだから、ランタボってメッチャ速いんじゃないかな?って思って」
「なんだ、一輝くんはセダン派なんだ 笑
しかもランタボって1800だろ?
セブンには勝てないんじゃないかな?」
「そうかな?」
「俺は、自己満足派だから遅くても130Zだ!」
そして一輝3年の冬
やっと全員が自分の車を手に入れる事が出来た。
晃は、130Zに、祐一はSAのRX7ターボに、聡はCRXに、そして一輝は腕を磨く為にと86のレビンを買ったのだった。
そして、ここから彼らの走り屋物語は始まるのだった。
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