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年があけ、一輝19歳!
相変わらず、ガソリンスタンドで働く一輝だった。
ブォンブォン!
いつもの様に一輝が出社してきた。
「おはようございます」
「おはよう一輝!ハチロク調子良さそうだな」
「おはようございます、店長!
最高ですよ!
マフラーも変えたんですよ!
フジツボっすよ!」
「ほう!一輝も一人前の走り屋だな!
しかし、運転は気を付けろよ!」
「ハイ!安全運転を心がけてます。」
「それより一輝?なんでランタボに、しなかったんだ?
あれ程、ランタボに熱をあげてたのに!」
「俺、まだ下手だから、、、ランタボは乗りこなせないんじゃないかと、、、それに、店長の友達の中古車屋の人に言われまして」
「そのハチロクも、アイツの店で買ったんだよな?」
「ハイ、店で免許取りたてでランタボは無謀だと言われて、まずはハチロクあたりで腕を磨けと、、、ランタボって、そんなに凄いんですか?
でも確かに、そうですよね。
まずはハチロクでテク磨きからです。」
「一輝!なかなかの判断だぞ!
ハチロク程、乗り手を育てる車は無いんだ!
そのハチロクを乗りこなせ!
必ずハチロクは、お前の良い武器になるぞ、まして一輝は峠を目指すんだろ?
ならばハチロクは、打ってつけのパートナーだ!」
「ハイ!頑張ります!」
その日から一輝は、1人で峠に通う日々が始まった。
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