act.3

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チームPRIDEが始動してから数ヶ月後、、、 この頃から、県内県外と、あちこちの峠で走り屋チームが増えて来た。 そして、必ずと言って良い程、チームが走るホームコースを決め、チーム同士の対立も無く、他のチームと情報交換や、交流戦をしたりしていて、チームPRIDEも日に日に埼玉県内で知らない奴はモグリと言われる程の有名チームとなりつつあった。 その理由の1つとして、一輝の目まぐるし進化があった。 一輝がドリフトをマスターし、一輝のドリフトを見たいが為に、ギャラリーが増えだし、他の走り屋チームがPRIDEを見に来る事も多くなって来ていた。 そんな、ある夜の事だった。 ギュギュギュ! 「スゲー!なんだよ、あのレビン!初めて見たぜ!あんな、ドリフト!」 この日も、かなりのギャラリーが出ていた。 「祐一!」 「どうした晃?」 「一輝くんの、上達ぶりは?」 「確かにヒルクライムじゃ、まだ負けないが、ダウンヒルじゃ、この風折峠では、一輝には勝てないかもな! 晃、知ってるか? 一輝は、車の少ない朝4時頃に、この風折峠でトレーニングしてるんだぜ!」 「マジかよ!何の為に!」 「一輝いわく、朝ならコースや路面の状態も良くわかるからだと!」 すると聡が 「確かにな!一輝くんは、まずはコースの攻略から入った訳だね! 夜だと、分からない道路状況や路面の傷みも明るい朝なら見えるからな! に、しても、一輝くんの上達は凄すぎるよ!あれは、天性の何かがあるよ! もしかしてら、この風折のダウンヒルなら沢田に勝つことも、あり得るんじゃないか!」
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