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この物語は、完全フィクションです。
車が好きで峠が好きな若者たちの走り屋物語です。
1982年 埼玉県の、ある街から
伝説は始まる。
「いらっしゃいませ!」
中卒でガソリンスタンドで働いている少年がいた。
この物語の主人公、小島一輝15歳。
この頃は、中卒就職が珍しくない時代、一輝は、目立つ事もない、普通の中学時代を過ごして来たが、単純に皆と同じレールに乗り高校進学をする事が嫌で就職を選択した。
だが、コレと言った夢があった訳でもなく、親の知り合いの、このスタンドで働く事になった。
そんな一輝だったが、店長から定時制高校への進学を勧められて、翌年に会社命令で高校入試試験を受ける事になったのだ。
ある日曜日の事だった。
一輝は地元の中学からの友人の健二と会っていた。
「何!定時制高校?」
「そうなんだよ健二!来年の入試を受ける事に、なりそうなんだよ。
まぁ、来年まで今のスタンドで働いて居たらなんだけどよ」
健二は、全日制の普通高校に通っている。
「定時制でも、高校は出た方が良いと思うぜ。それに、スタンド気にいってるんだろ?」
「まあな、スタンドって何かカッコイイだろ?」
「それよりよ!」
それは、健二からの提案だった
「なっ!一輝、16に、なったら一緒に原付免許を取りに行かないか?」
「健二は平気なのか?学校にバレたら、停学なんだろ?」
「バレやしないさ、学校の仲間も結構取りに行ってる奴も居るんだよ」
「俺は、平気だけど知らないぞ 笑」
そんな、話から16歳になるとすぐに健二と原付免許を取りに行く事になったのだ。
そして、夏前に一輝と健二は原付免許を取得した。
免許を取ってすぐに、一輝は姉の彼氏からパッソルを貰える事になったが、、、これがシャコタンの紫に塗られたバリバリのヤンキー車だった 笑
健二は、家にあった親父のシャリーを貰い、健二はシャリーにダウンマフラーを付けて、バリバリのヤンキー車になったのだった。
これも、昭和の定番でした 笑
これが一輝が、車やバイクに興味を持つキッカケとなったのだった。
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