act.1

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年も明け高校入試試験の時期が来ました。 一年のブランクは予想以上で全く勉強してない一輝が受かるものなのか?中学の時の先生に状況を確認してみたのだった。すると予想以上の難関な現状を聞かされた。 現在、定時制希望者が年々増加傾向にあり、倍率は2倍近いと、つまり2人に1人は落ちる時代だと言う。こんな現状で現役に勝てるのか? 不安を抱えたまま入試に挑むのであった。 いよいよ恐らく例を見ない会社命令での高校入試試験が始まった。 ……? ……? ……? 終わった!落ちる為の試験みたいだ…(・・? さて結果はいかに… 一輝は、夜桜の校門をくぐる事となった。 この年、S高校定時制一次募集が定員割れと言う異常事態で一次募集では全員合格となった。 しかし追加募集約10名に対して100名近い受験者が出て、異例のクラス追加となり、初の2クラス制となった。 入学式の日、1人の女子に声をかけられた。 「あれ?小島くん?」 「………?誰?」 中学時代も、あまり目立つ事もなく女子とは縁遠く殆ど女子と会話もなかった一輝に誰だか分かるはずもない。 「ごめん…誰だっけ?」 「あっ!話した事もなかったよね(笑)同じ中学だったよ、あたし由美って言うの、同じ高校だね、よろしくね」 と彼女は手を出した。 「あっ!よろしく」 と握手をしたものの…内心 『どうでも、いいけどケバイねえちゃんだな。しかし俺の事なんで知ってるんだ…』 彼女は隣のクラスだつた、一輝はホッとした。 何故なら、一輝は新しい場所に馴染むのは慣れているが…昔の事を引っ張り出される事に少し抵抗があったからである。 そして、一輝はクラスメイトを見回した。やはり定時制だ二十歳を超えてそうな人や、オタク系の奴、学ラン来てる奴、コイツは何でココに来たのかって感じのガリ勉タイプ、コイツは中学で相当荒れて来てるなって奴 様々な人がいる。 ココは、面白いかも知れないと一輝はワクワクして来たのだった。
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