act.2

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留年した晃だが、相変わらずバイクに乗り遊びまわる日々だった。 そんな、ある日曜だった、晃は、馴染みのバイク屋に来ていた。 「おっちゃん!オイル交換たのむよ!」 「晃か!チョット待っててくれるか!」 「なんだよ!アレ?RZ?」 店のオヤジは何やら客のバイクをイジっていた。 「待っててくれよ、今、手を離せないんだ」 「おっちゃん!自分でヤレば安くしてくれる?」 「おう!工具貸してやっから、やってみろ!」 「ラッキー!」 晃は、自分でCBXのオイル交換を始めた。 「ところで、おっちゃん! そのRZ250って速いんだろ?」 「コイツは、バイクも速いが! 乗りてが又、クレイジーな奴だからメチャクチャ速いぞ! お前じゃ、まず勝てないぞ」 「マジか~俺だって」 「晃!コイツは、お前とは腕が違うぞ 笑」 「スゲー!TADAOのチャンバーにセパハン、バックステップ、本格的だな!どんな奴が乗ってるの?」 「確か、晃と同じぐらいの奴だ、峠を走ってるんだとよ」 「峠!」 すると、そこに、もう1台のバイクが入ってきた。 ブォンブォン! 「あっ!XJだ!」 そこに入って来たのはタンデムのXJ400だった。 後ろに乗っていた少年が 「おっちゃん!出来た?」 「おう!祐一!お前、キャブの調整ぐらい覚えろ!」 するとXJのオーナーらしき少年が晃に気がついた。 「オイ、祐一!」 「なんだよ、聡?」 「アレ!あのCBXのって学校の奴じゃない?」 「えっ?あっ見た事ある気が?」 すると、晃も2人に気がついた 「アレ?確か隣のクラスの奴だよね」 すると、店のオヤジが 「なんだ?お前ら知り合いか?」 オイル交換をしていた晃が 「知り合いって訳じゃないけど、、、それより峠を走ってるんだって」 これが、晃と祐一、聡との出会いだった。 祐一と聡は、現役2年遅れで、この定時制高校に入学して来たのだ。 そして、晃は祐一、聡とバイク仲間になったのだった!
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