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一方、一輝は2年になってからも、イマイチ自分の方向性を見つける事が出来ない状態だった。
ある意味、バイクに青春をぶつけてる晃を、羨ましく思えた。
そんな、一輝は新たな世界に挑戦しようとクラスメイトとロックバンドを組んで文化祭に出てみたりしたが、バンドも何かが違うと辞めてしまうのだった。
一輝は、高校2年も後半に入り、普通の全日制高校に行った友達も自動車教習所に通う時期である。
それは、一輝は健二の家に遊びに来ていた。
「一輝は、免許を取ったら車決めてるのか?」
「車か、、、俺も、そろそろ教習所に行かないとな、、、健二は、車は決めてるのか?」
「俺さ、考えてるんだ!
車なら、やはり高級車だよな!クレスタとかクラウンとか!」
この時代、若者に人気な車は、高級車かスポーツカーの2種類しか無いのだ、軽やワゴンに乗る若者は皆無である。
一輝は、
「俺、あまり興味ないな、、」
「なんだよ、それ?」
そして、一輝は、健二の持っていた車雑誌を何気なく見ていた。
「、、、?健二、見ろよコレ!
車を改造するんだってよ、ショックを変えたりマフラーを変えたりして」
「一輝に、意外と似合うんじゃないか?そういうの」
「そうかな?確かにスタンドの先輩にも、それっぽいのが居るけど」
「一輝って、凝りだすとハマるタイプだろ!意外と峠とかの走り屋タイプかも知れないぜ!」
「走り屋!笑」
「まぁ、何にしても、まずは、教習所に行けよ!
話しは、それからだぜ。笑」
そして、一輝も教習所に通う事にした。
健二の助言で一輝は、少し走り屋の世界に興味が出てきて、スタンドの先輩から教えて貰ったり、雑誌で調べる様に、なって来たのだ。
そんな時に走り屋の世界に生きよとする仲間と出会う事になる。
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