日高 凛

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「遥真君、帰ろ~!」 「ああ!…凛?今日は、公園寄っていかない?」 「いいよー!あっ公園なら、私達が初めて出会った公園行きたいかも」 「それいいねー!行こう!」 いつしか、凛と遥真は気軽に名前を呼び合える仲になっていた。 並び合って走る自転車…西高を出ると、最初に2人が出会った公園へと向かう。 公園に到着すると楽しげに会話する2人…入学から半年、知れば知る程に知りたくなる…話す内容が尽きる事は無かった。 それからも、1年が過ぎ、2人は高校2年となった…去年の事を振り返れば、夏は一緒に海へ行き、秋は一緒に果物狩りに行き、冬は一緒にスケートをした。 海では、会うとガチガチだった私の緊張を取り除くかのように、自分から海へ飛び込んで、心配する私に笑顔を見せてくれたり…果物狩りでは、私が背を伸ばして取ろうとしている林檎を笑顔で取ってくれたり…スケートでは滑れない私の手を優しく握りながら笑顔で支えてくれた。
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