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教室を抜け…廊下を歩き…階段を上る。
朝ちゃんと見れなかったけど…遥真君って背が高いんだ…凛は遥真の後ろ姿を直視していた。
「…外は寒いから、この辺で良いかな。それに人もいないし」
そう言うと遥真は、屋上の扉前に立ち止まって凛の方を向く。
「朝、いきなりあんな事を言ったりしてごめんね。驚いたよね?」
「…はい、驚いちゃいました…」
ハニカミながら謝る遥真…凛は静かに答えた。
「だよね。…ほんとごめん。…」
「…いえ…。…あの?」
再度、謝る遥真…凛は勇気を出す。
「ん?何?」
「…朝、言った事って本当なんですか?」
「本当って?」
「私の事が好きって…」
聞かなきゃ…凛は聞きたい事を頑張って言葉にした。
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