未知への扉

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電話の内容は、凛の父親が殺されたというものだった…ほっとけない俺は凛の家へと向かった。 警察関係者と凛の母親…涙を流す凛…俺は傍に居てあげる事しか出来なかった。 話を聞けば、どうやら複数の強盗犯を追っている時、犯人の所持していた銃の発砲によって弾丸を頭に受けたらしい…凛の父親は即死…だが、不可思議な事に凛の父親の死体は持ち去られたという事。 それから、凛が落ち着いた頃、俺は凛の家に再度お邪魔する事になった。 凛の父親の写真が飾られている仏壇の前で線香をあげて、両手を合わせる。 絶対に凛を俺が守ってみせます…そう心の中で強く呟き、俺は瞼を開けた。 その後、凛の母親と凛が作ったという夕食を食べて、凛の部屋にいく。 「…これ、最初に出会った時の金魚達だよ」 凛の部屋には、あの夜に公園のベンチにあった金魚が金魚鉢の中で泳いでいた。 2匹の金魚…それを見ていると…何か、嫌な気配がする…背後から?…いや…この部屋の外からだ…俺は、すぐに凛の部屋を出た。
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