ペットには首輪を付けましょう

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「セレナっ!カイトっ!!っち…ライトニング!!」 なんとか、とっさに起き上がったリアは叫び声と共に大男の空中に現れた雷を直撃させた。 大男の全身がリアの生み出した雷によって包み込まれたがそれも束の間…煙を放ちながらも大男は何事も無くその場にこつ然と立っていた。 「リア…あいつ全く効いてないよっ!?」 「う、うるさいわねっ!言われなくても分かってるわよっ!!」 「…まるで、蚊にでも刺されたような感覚だな……小賢しい娘だ。」 大男はリアを鋭い眼光で睨み付けるなり再び腕を薙ぎ払った風圧でリアは簡単に吹き飛び壁に叩きつけられてしまった。 慌ててアーカムがリアのもとに向かうが亡霊でしかない彼女にはリアに触れる事すら出来ず、また戦いに参加する事すら出来なかった。 「ど、どうしよう…このままじゃ…。」 「ふん。さて……まさか、これ程の騒音ですら起きぬとは…好都合だが…なんとも他愛のないことだ。」 「っう……ちょっと…なんであいつ起きないのよ…いい加減にしてよね、ほんと…。」 オドオドとひたすらリアの周りを飛び回るアーカムの存在に気付いていないのか大男はゆっくりと未だにベッドの中でモゾモゾしているリゼルに近付いて行った。 絶体絶命のピンチなのだが当のリゼルは全く起きる気配が無く、リアは先程の壁に叩きつけられてしまった際に強打してしまった右肩を押さえながら壁を伝ってゆっくりと立ち上がった。
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