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リゼルが懸命に封印術を覚えている中、クロスフィア城の地下に位置する一室で5人にの男女が集まって話し合いをしていた。
「私達、“ダークフィフス”の野望も、もう時期です。」
「っは、ようやくか。」
「だが、まだ気は抜けないのだろう?」
「…相変わらず、堅いな。ザーランド。我らは無敵の力を得たのだぞ?今更何を心配する必要がある。」
女性、アザリアの言葉にやたら図体のデカい男が鼻で笑ったがその横で右手の人差し指で眼鏡の位置をずらすザーランドと呼ばれた青年が真剣な表情を浮かべ、問い掛けた。
「ガルド、軽はずみな行動は失敗を招くとあれ程忠告したはずです。」
「く…だが、アザリア。今や我らの力に、はむかえるものなどおるまい?」
「1人、いる…。」
図体がデカいガルドと呼ばれた男に対し忠告をするアザリアの横で机の上に地図を広げその上に右手をかざしているカナリアが無表情で呟いた。
「な、なにっ!?」
「リーゼル・アステリオン…新たな術を取得した…この術、危険…。」
「やはり、彼でしたか…。」
「アザリア、やはりあの場で殺しておけば良かったのではなくて?」
「それはダメです。」
先程まで話に興味がなかったのかつまらなさそうにしていた女性、ソリシアの言葉にアザリアは一喝した。
「驚きだね。アザリアがそこまでハッキリ言うとは…そのリーゼルとやらは僕達の野望に関係があるのかい?」
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