ペットには首輪を付けましょう

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店主が振り向いた先には、いつの間にかリゼルの体を乗っ取っているアーカムの姿があった。 店主の慌てようにアーカムは地団駄を踏みながら強引に話を持っていき現在に至る。 ―現在― 「ですが…あの店主の方がおっしゃっていた波動とは一体どういう事でしょうか?」 「あれじゃない?霊感があるとかそんなじゃない?」 「れ、霊感とか地味にリアル…。」 「あたし的に霊感とかそういうのあんまり信じたくないけど…まぁ、何か感じたのは事実でしょうね。」 研究者であるリアにとって非科学的な存在は正直あまり信じたくないわけだが…今回はそれに救われたのだから文句は言えなかった。 「何はともあれ、リゼル様には無理をさせてばかりですね…。」 「良いんじゃない?本人はどっちみちベッド見たら寝たでしょうし。」 「そ、そんなもんなの?」 「いやぁ…私、なぜだがリゼル君だと乗っ取りやすいんだよねぇ。」 「なんでだろぉー。」などと楽しそうにフワフワと浮かぶアーカムに呆れ顔で眺める三人であった。 「まぁ、一先ずリゼルはこのまましばらく寝かせておくとして…(どうせ、ちょっとやそっとじゃ起きないでしょうし…)これからの事を軽くでいいから考えときましょ。」 「それ、ニーちゃん寝てるのにしちゃっていいの?」
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