ペットには首輪を付けましょう

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リアの言葉に首を傾げるカイトにリアは馬鹿にしたような視線を向けた。 「分かってるわよ。だから軽くなんじゃない。今のうちにこれからの事考えとけば後が楽でしょ?」 「ニーちゃんの意見は一切無視する気なのね…。」 「ですが、今の私達に出来る事って…。」 「城に乗り込んで黒魔術を打破する…たぶん、簡単な事じゃないでしょうけど………まぁ、どのみちこの件はリゼルが起きなきゃ話にならないわね。」 ため息をついたリアは未だにモゾモゾと相変わらず気持ちが悪いリゼルを見て言い放った。 今は、なんとしてもリゼルの魔力やら体力やらを最優先に回復させる必要がある。そのためには出来る限り、リゼルには安静にしてもらいたい訳だが……。 「城に乗り込む…か。実に軟弱な策だな。」 突然、部屋の空気が張り詰めたかと思うと一同の目の前に魔法陣が浮かび上がり、激しい電流を放ちながら猛然とその場に図体がやたらデカい大男が姿を現した。 「なっ!?移転魔法ですって…!?」 「まさかっ!?この空中都市は私の許可、あるいは国の者が直接出向かない事には入れないはずっ!!」 滑稽な笑みを浮べる大男に目を見開いたリアは勢い良く立ち上がる横でアーカムが叫び声を上げた。彼女も突然の事にかなり焦っているようだった。 「なるほど…ここが、かの有名な古代都市…なに、我の力を持ってすればこの程度の移転魔法、容易い事よ。」
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