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「ふひぃぃ……やっぱ毎日の畑仕事…正直しんどい……。」
此処はアミュスフィア南東に位置する小さな村、ノール村。
ここに一人畑仕事に精を出す青年がいた。
「ちょっと、リゼル!あんた若いんだからしっかりやらなきゃダメでしょ!」
「んな事言ってもおばさん、ここいくら耕しても全然土やらかくならないじゃん。もうあれだ、諦めよう、うん!」
「ふざけた事抜かしてると、今日の昼食抜きにするよ……?」
「…………それは困る。」
青年リゼルはクワを支えに、日除け替わりにと自身の服に付いているフードを深々と被り、棒立ちでおばさんの言葉に青ざめるなり改めて作業に専念した。(相変わらずやる気は無いが。)
「全く、あんたこの村来てもう3年ぐらいになるんだろ?そろそろこの仕事にも慣れたらどうだい?」
「うぐぐ……そうは言ってもだよ、この作業、思ってたよりキツいって…。」
リゼルは元々田舎=のどか、平凡な場所が好きであり今まで数回村を淡々としていたが今はこの場所が気に入っており、このおばさんの家の近くで一人暮らしをしていた。
このおばさんには当初の頃からお世話になっており初めの頃は色々と手取り足取り教えてもらっていた。
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