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桜の華がひらひらと風に煽られ空を舞う。
俺はそんな姿を見つめながら
首元のネクタイを少し緩める、
『行ってきます。』
俺、”霧島 凛(キリシマ リン)”は高校生になった。
真新しい少し窮屈なローファーの音を鳴らしながらいざ行くぞと一息つく。
と同時に後ろから走ってくる音が聞こえる、まるで女子が走ってくるような小さな足音……
「凜くーーーーんっ!」
振り向くとサラサラのプラチナ髪を揺らした幼馴染みが走って来る
『はよ、晶』
晶「あ、おはよっ……じゃなくてっ、なんで置いていくのっ」
ぷくーと頬を膨らませた幼馴染み、名前は”東山 晶(トウヤマ アキラ)”
前髪が長く、目が隠れてしまっている。視界など不安だが本人は見えているらしいからあまり触れないようにしている。
身長は俺より少し小さく華奢だ、
一緒に居ると小動物を思わせる様な性格をしている
拗ねる晶の頭を撫でて口元を緩ます
俺の大切な家族。
『そろそろ時間がやばいな、行くか。』
晶「あっ、うんっ!……………じゃなくてぇっ!」
後ろで騒いでいる晶を背に新しい学校へと向かう。
さて、今年はどんな一年になるだろうか。
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