第1章

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……え?ラ、ライト?ええええ??あら、お早うチビさん。 ライトは?どこ行ったのかな?」  30秒後、二度寝を起こしてパニックに走るメメ様。 3:ライトの場合。  仕分け倉庫の前。担当の方は笑顔で迎えてくれました。 「お、ライト君じゃないか。偉いねえ。今日からまた日勤かな。 それじゃあ、3番倉庫お願いするね。」 『はい!頑張ります!』 「ハハ、本当にライト君は元気がいいなあ。いずれは新人さんの 教育担当もお願いしたいな。そしたら給料もあがるからね。」 『ありがとうございます!粉骨砕身でがんばります!』  ああ、朝早くの勤労の清々しい事。今日も一日頑張るニャ! <同日、昼頃の三者三様。> 1:ビビアンの場合。  よしこれで、大体この家に馴染みの匂いをつけまくったでち。 これでここアタチの家でち。歯が無いと喋りにくいけど、 話す相手もいないから、別にいいでち。話す相手。  兄弟もカカさまも元気でちか。アタチは。アタチは。 ふぇええええ。カカさま、カカさま、カカさま……。  この匂い!新しいカカさまのご飯の匂いでち!急ぐでち! カカさまあー! 2:メメ様(新木芽々子)の場合。  わあ、ビックリした!あんなにやせ細って、歯もないのに なんって勢いで、ご飯が判るんだろう?凄いな野性なのかな。 でも、ライトも最初、こういう感じだった。絶対に負けないって。 物凄い力強かった。……まさか、あそこまで力強くなるなんて。 私は幸せだったのに。ライトの事を友達のように兄弟のように 思い込みすぎてた。認識が甘かったんだろうな。グス。グス。  ほら、ビビアン。お食べ。ああ、ライトも最初はこんな風に うにゃうにゃ言いながら食べていたんだよね。ライト……。 「帰ってきてぇええ……!」 3:ライトの場合。 『本当にいいんですか?』 「ああ、いいってさ。仕事とは別に社長が特別に ライト君には今後も来て欲しいって。 この冷凍魚は社長個人で発注したものらしいから 君も好きなの取ってよ。何匹でもいいらしいよ。 6箱もあるからね。俺たちもタコとか頂くよ。」 『あ、あのこの秋刀魚!すごい美味しそうなんですけど!』 「はいはい、何匹食べる。3匹?もっと食べなよ。 すぐに焼いてあげるね。ジャーン!本物の七輪だぜ!」 『マジっすか?!ムサシ運輸最高!クール便最高です!』 「これとこれね、あとアジもあるから一緒に焼こうか。」
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