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イアランとファルコン、クリアスと親衛隊の闘いが繰り広げられた。
「イアラン!なぜ貴様はあの剣をあいつに!あれは貴様がイレブン昇進したときに王から授かった貴様の武器ではないか!」
「あいつが俺の息子だからだ!」
降り下ろす剣と受け止める剣。素早く繰り返される互いの攻防はほぼ互角で、未だに互いの肉体には傷はついていない。
「ならば貴様のこの剣はなんだ!?」
「ただの市販品だ!」
キキキキキン!
途切れることのない剣戟音の中で交わされる会話。
だが突然ファルコンが後ずさり、というよりは剣戟をやめるために後ろに下がった。
そしてファルコンは不敵な笑みを浮かべた。
「…ハハハ…やはり貴様はバカだ。わざわざ自らの戦闘力を下げるとはな」
「バカで結構。自覚はあるからな」
「…貴様と同時にイレブンに昇進した私が、戦闘技術は貴様に分があった…あの対象を破壊する能力を持つバスタードソードと貴様の剣技の前に俺は何度も苦渋を舐めた…そんな貴様に、貴様を越えるために身につけた、この力を、今見せてやろう!」
「何!?」
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