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「今度は父親か…まったくお前の考えることは本当に理解できないな。20年前の逃亡といい」
「ファルコン、お前の言いたいことはわかる。やりたいことも。だがクリアスには関係ない。場所を変えないか?」
「ハッハッハ。何を言っている。お前のような大罪人の要望が通ると思ってるのか?イアランよ」
「ねえ父さん、一体なんの話をしているの?わけがわからないんだけど」
クリアスの問いに、またしても答えたのはリーダー格の兵士、ファルコンだった。
「お前の父親は、20年前まで、我が国ナイトビリジアンの兵士だった。だが、何を思ったかその男は反旗を翻し、捉えられ、処刑になる直前に逃亡したのだ」
「ファルコン!クリアスには関係ない!」
イアランの叫びも聞く耳持たず、ファルコンは続ける。
「そして今は父親ごっこときたもんだ…クリアスと言ったかな?こんな大罪人に育てられ同情するよ。なあ?元は俺と同じイレブンだったイアランよ」
「ファルコン…きさま!」
「何を憤怒しているんだ?イアラン。全て本当のことではないか」
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