3 最強剣士決定戦

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結局クリアスも出場することに決めた。最大の理由はイレブンとの接触。もし優勝したら、初めは金銭を頼もうかと考えていたが… (まあそんなことは優勝してから考えるか) 「私も観客席から見てるからな。やるからには優勝してこい。まあ理想は二人での決勝だが…それは組み合わせ次第だな」 聞けばこの大会は全てがトーナメント方式。負けたらその時点ですべて終わりだ。 磨きあげたバスタードソードと、青い鎧を身につけ、クリアスは立ち上がる。アルティアも用意していた目出しの兜をかぶる。二人の目に油断はない。 会場。 「はい、これがあなたたちのエントリーナンバーです。その鎧の背中に張り付けてください」 「番号?」 「出場者は基本的に番号で呼ばれるんだ。それにしてもこの番号は…」 出場者確認の受付で番号次の紙を渡された。アルティアは15、クリアスは368。 「単純にエントリーした順番に番号が決まるんだが…クリアスの時点で368か。ってことは400人近く出場者がいることになるな。去年は230人ほどだったが…優勝するには8~9回は勝たなければならないな」 「この中にイレブンが…」
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