恋愛嗅覚

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「…西田くん…君…」 常務はとても驚いたすぐ後に 子供みたいに笑った。 「…そういうことか。そうか…そうか!そうだ!西田くん!次は家に遊びに来なさい!!」 「それは…」 …話が飛躍しすぎている。 「あの…常務。実は私たち…連絡先も交換してないです…。後ほど私の連絡先をメモしてお渡ししますので、…翔馬さんにお渡しいただけないでしょうか?」 あの時は あの日だけ… そう思っていたし なんだか図々しい気がして 自分から連絡先を教えることも、聞くことも出来なかったから。 「それよりも、今、息子に電話でもしてみようか?きっと驚くぞ?」 常務が携帯を胸ポケットから取り出したので、私は慌てて声をあげた。 「待ってください!!」
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