3042人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
彼の車はおっきなジープだった。
スーツ姿の彼のイメージでは外車にでも乗っていそうな感じがするけれど。
車高が高いのでタイトなワンピースの私には少し辛い。
「ああ…。そういうことか。ちょっと先に寄ろうか」
やっとのことで助手席に乗った私を見て彼が言った。
「…どこへ…ですか?」
「女はショッピングが好きなんだろ?」
…まあ、確かに。
「好きですけど…」
予定を変更して…ショッピングってこと?
なんだか彼のイメージではなかったけれど、今日は彼のペースに任せようと思ったので、私は何も言わなかった。
最初のコメントを投稿しよう!