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その日の昼休み
一足先に事務所に戻った私は
携帯を片手に、森川さん宛のメモを書いていた。
すると、携帯に着信が入る。
…何？
知らない番号だった。
誰もいない秘書室で、
私は恐る恐る電話に出た。
「…もしもし…？」
相手の一言目を待つ間
気になって手元のペンは止まっていた。
けれど次の瞬間、聞こえてきた声に驚きの余り、私は持っていたペンを手から離して転がしてしまった。
『…あ、西田さん？』
紛れもなく…
このメモを渡そうとした…
…彼だった。
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