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制服から部屋着に着替え、ベッドに飛び込むリオナ。
「はぁ…」
最近はため息をついてばかり。リオナはそんな自分が嫌になりながらも、枕元の上の台の写真たてを手に取った。
「父さん…」
しかし、リオナはすぐに顔をしかめ、中の写真が見えないように写真たてを倒した。
「父さんなんか嫌い。嫌い…」
リオナのその声は、さみしそうにも悲しそうにも聞こえる。
彼女らの父親は、今どこで何をしているのだろうかーー
それから1時間ほどたち、リオナがうとうと寝かけていた時、真っ暗な部屋に、開かれた扉から光が入ってきた。
「ご飯だよ!お姉ちゃん!」
「わかった」
リオナはゆっくりとベッドから起き上がり、リビングへ走っていくユイの後を追っていく。
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