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「何だとこの野郎!」
リオナの挑発に男の子はくってかかるが、それを男性教師が止める。
「まぁまぁ!悔しいのもわかるけど、おさえておさえて!」
教師の男が男子生徒を鎮めると、授業終了のチャイムが鳴った。
「よし、授業は終わりだよ。みんな教室に戻って!」
生徒たちはぞろぞろと教室に戻って行く。
教師の男は、生徒の成績資料を見ながら、生徒たちの後に続く。
「戦闘実技は学校No.1の才能だけど、協調性はまるでなしか…困ったなぁ」
教師の男は頭を抱えながら職員室に入り、ホームルームと呼ばれる、学校の授業終了の際の最後の話の準備をしに、職員室へ戻る。
「あらヴァン先生、どうしました?何かお困りのようですけど?」
すると、同僚の女性教師がこちらに気づき、話しかけてきた。
この教師の名はヴァンというようだ。
「あ、いえ、大丈夫です」
「そうですか、何かあったらいつでも声かけてくださいね」
ニコッと笑う女性教師の笑顔の美しさに見とれるヴァンだったが、ふるふると首を振りながら教室へ向かう。
「ったく僕のバカ!また怒られちゃうよ…」
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