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リオナは1人、学校を出て家に向かって歩いていく。
途中、パフェが売っている露店に同級生の女子が集まっている。
が、リオナは何も関心ももたず、見向きもせずに通り過ぎて行く。
「あ、あれリオナじゃない?」
女子生徒の1人がリオナに気づくと、他の女子生徒たちもそちらを向いた。
「あいつ、何であんな性格悪いんだろうねー」
「強いし、親がすごいから、私たちなんて眼中にないんだよ」
女子生徒たちはリオナを嫌な目で見た後、すぐにパフェに戻る。
その中の1人だけは、じっとリオナの後ろ姿を何も言わずに見つめている。
「ユウナー!全部食べちゃうよー!?」
「あっ、コラ!」
ユウナと呼ばれた女の子はリオナを見るのをやめ、ワイワイ賑わう輪の中に戻った。
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