一章

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赤い鎧に屈強な肉体。 背中に背負った大きな剣が、トリドール・シュバンカーという NPCには似合っている。 「まずは君たちの武器を手にとってみてくれ そうするとコマンドが浮かんでくるだろう!」 言われた通り、左腰に差したショートソードを引き抜く。 引き抜いたソードを握りこむと、 視界の右下、左下にコマンドが出てくる。 「その出てきたコマンドを操作すれば攻撃等々できるぞ! さぁ!こいつで戦闘システムを学べ!」 セリフが言い終わるとともに、一頭のボアが出てくる。 あいつで試せばいいのか。 やるか・・・・。 剣を2,3回振るように意識する。 右に、左に。 かれこれ10分以上は走ってみたり、剣を振ってみたり、 飛び跳ねてみたり。 操作感覚を確認するために様々なことをやってみた。 だいぶなじんできたと思う。 意識で動かすというのもなかなかに大変なものだ。 右手を動かす意識をすると、自分の右手も動かしてしまっていた。 しかし、時間をかけたおかげか意識だけで操作するのにも慣れてきた。
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