第三話 指と恐怖

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「どうしたの、今度はボォーっとしているよ」 「えっ、そうかなぁ・・・」 「辛(つら)い?」 「ううん・・・でも・・・やっぱり、さみしい」 「ごめんね。いま、早く帰るよう会社と交渉している」 卓也は優しい。 だから亜紀は、 彼が会社に強く願い出ているとは思えなかった。
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