第3章 パール・ネックレス

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妹のように可愛いと思い、情は移っても今までかかわってきた女性のように情熱的に愛しているわけではない。 それでも由真のひたむきさに打たれて本命扱いということにしてしまった以上、ZENNとの夜は…すまないと思う。 「こんなに忙しくなるの初めてだし、どうなるかわかんないけど、できるだけ電話はするようにするよ。」 声がうわずったようで気になった。由真が驚いた顔をしたのに、マリアは焦った。しかし、彼女は違う変化をとらえていたようだ。 「マリア、どうしたの? 優しい…」 「そんなに俺っていつもひどいの? 」 由真はあわてて打ち消しながら、 「そうじゃなくて、夢が半分かなったから、余裕が出てきたんじゃない? 」 「半分なんてとんでもないよ。だってまだインディー・デビューだよ。」 「でもギルティーでしょう? すぐにグランデに行けそうじゃない。あそこからデビューすれば絶対に売れるもの。」
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