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「冗談ですよ。旦那さんですよ」
マスターが訂正して、
持ってきたビールとグラスを亜紀の前へ置いた。
「でも、マスターは浮気相手よね？」
「そういうことに、しておきましょう」
微笑む二人。
二人の軽い会話を聞いて、亜紀も微笑んだ。
「涼子さん、同じもので良いですか？」
「ええ」
涼子が空のグラスへ目を落として、そう答えた。
マスターはカウンターの中央へいき。
カクテルを作り始めた。
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