第四話 女二人で
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亜紀と涼子は声をひそめて話しだす。 「あの晩、楽しんだのでしょ?」 「えっ・・・ええ・・・」 唐突に訊かれ返答に困ったが、否定はしなかった。 シェイカーとカクテルグラスを持つマスターが、 涼子の手元にグラスを差し出し。シェイカーを傾けた。 濃く赤い液体が静かに注がれた。 グラスの淵、ギリギリまで液面がきて、 最後の数滴が落ち。 それでピッタリいっぱいになった。
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