第四話 女二人で

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今夜、亜紀は自ら『蜃気楼』にやってきた。 ペティー・ナイフの試練を受けて一週間が過ぎても、 毎晩のように、ナイフに撫でられる絵が浮かんでしまう。 最初は手だけだったものが、 裸の腹部や太ももを、 冷たいナイフが凌辱していた。 亜紀は自分の想像を恥(は)じ。 それに酔った。
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