信用できない男は切るべし

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あの日から気まずくなっていた紗矢香に LIMEでメッセージを送る。 大親友の紗矢香の事だから、 心配してくれているに違いない。 「―――やっぱりいい感じだったんじゃなーい」 「うーん……」 お昼を紗矢香とファミレスですませると、 いつものカフェに来ていた。 「はい、お待たせしました。 カフェ・オレです」 カウンターから紗矢香に出される。 「守さんありがとうございます」 「ごゆっくりどうぞ」 ニコリと守くんのスマイルが紗矢香に向けられた。 「あー守さんって癒やされるー。 彼を見るために通い詰めてもいいかも」 「そんなことしてたら紗矢香太っちゃいそう……」 ちらりと手元のカフェ・オレに目をやると、 角砂糖を2個も入れている。 「っ……苦いコーヒーとか苦手なんだもーん!」 「うん、紗矢香のためにノンカロリーシュガーを今度は用意してもらおうか……」
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